何気ない出来事が幸せであり美しい。そして、おならのように儚い

日が昇るのが遅くなった。

朝が暗い。

そして寒い。

ポケットに手を突っ込んで暖を取る。

バスに乗ってから書き始める。

6連勤を乗り越えた。

2日のお休みがあった。

妻はお仕事だった。

お休みは何もできなかった。

やらなきゃいけないことがあったはずなのに。

映画を流しながら、ソファでぼんやりしていた。

首が痛かった。

暖房をつけているのに、なぜか寒く感じた。

何かないか。

髪が伸びてきた。

2人で買い物に行った帰り道、妻が、幸せだなぁと呟いた。

そう。

昨日の夜、妻のお仕事が終わって帰ってきてから、2人で買い物に行ったのだ。

私は休みだったが、買い物もしていなかった。

お互いに疲れているから、お惣菜でいいか、お惣菜がいいな、となった。

天ぷらの盛り合わせと唐揚げ、サバの塩焼き。

値引きシールを狙う私は、ハイエナのごとし。

無事に買い物が終わって、歩いて帰る。

真っ暗な夜道、2人は手を握っていた。

ひとしきり、寒い寒いと言ってから、ふと妻が呟いた。

幸せやなぁ。

え。

いや、幸せやなと思って、かみしめてた。

せやでぇ幸せやでぇ。

嬉しかった。

そのときは、ただただ嬉しくて、笑顔で帰宅した。

家でお惣菜を温めているとき、さっきの帰り道を思い出して、嬉しいとは別の感情があることに気がついた。

尊かった。

寒い冬の夜、近所のスーパーでお惣菜を買って、妻と2人で、手をつないで歩いて帰ったこと。

何も特別なことはない、日常の一コマ。

そのワンシーンで彼女は、幸せだと呟いた。

それだけでよかった。

それだけで私の心を暖かくし、印象深く、記憶に残る名シーンとなったのだ。

それが、とても尊かった。

たぶん妻は、覚えていないだろうし、忘れるだろう。

それもまたいい。

何気ないのだ。

幸せとは、本当に、何気ないものだ。

何気ないことが、とても、美しい。

妻よ、あなたは美しい。

ずっと一緒に、2人笑顔で過ごしていきたい。

直接は言えないけど、ここでなら。

おなら。

恥ずかしくなってきたので、消す前に投稿しちゃお。

それでは、お達者で。

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