朝が暗い。
夜みたい。
向こうの空は、明るくなり始めている。
朝が来る。
昨日は、お休みだった。
部屋の模様替えをした。
リビングにあったスチールラックを台所に移動させた。
台所の収納力アップ。
その代わり、棚に収まっていた物が、リビングにあふれた。
今、必要ない物は処分、処分。
……しょ、ぶん。
あーだめだ、しんどい。
ゴミ袋に一つ入れたところで、休憩。
やれやれ、家具を動かすより、物を捨てるほうが大変だったとは。
この感覚、物を買うときに思い出したいものね。
ところで、ゴミ袋に何を入れたっけ?
昨日の今日で、もう忘れている。
恐ろしい。
物に対する冒涜だ!
物の受け入れもお別れも、もっと記憶に残るものであるべきだと思わんかね。
そう思いたいね。
でも。
いざ買うとき、捨てるときには、そのことを忘れてしまう。
困ったものである。
とりあえず、捨てられるものは捨てて、悩ましいものは別の棚に積み上げ、押し込んだ。
まさに、棚に上げる。
また、今度のお休みに再開するとしよう。
時間が経てば、捨てられるかもしれないし。
うん、きっとそうだ。
そうに違いない。
……そうだろう。
……そう、だよね?
頼むよ、未来の私。
それでは、お達者で。
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