何かをもらったとき、最高のお返しは、喜んでいる姿ではないか

日記

昨日、仕事帰りにスーパーに寄った。
1週間の始まりだというのに、家に食材が玉ねぎとじゃがいもしかなかったからだ。
キャベツ高いなあと思いつつ、ピーマンやらチーズやら牛乳やら、今週必要なものを買い物かごに入れていく。

店内を半周したぐらいだろうか。
1人のおっちゃんが声をかけてきた。

「兄ちゃん、1000円以上買う? よかったらコレつこて。100円引きやで」

私の前に差し出されたのは、このスーパーで使える割引券だった。
急に知らない人から声をかけられたので、私は特性「人見知り」が発動した。割引券に目を落としながら、ちらりとおっちゃんの方を確認した。
50、いや60代だろうか。日焼けした肌とリュックサックを床に置いているのが見えた。

「へ?」戸惑いながらも、私はしっかりと割引券を受け取っていた。

「1000円以上で使えるからな」
「あ、はあ。ありぁとざっす」
私なりの精一杯の「ありがとうございます」である。
さらに、おっちゃんは
「1000円以上買わないと使われへんから」
と、念押しした。
私は「あ、はぃ」としか答えられなかった。
おっちゃんはレジの方へと去っていった。

おっちゃんとのやり取りが終わって、割引券を片手に買い物を再開した。商品棚と割引券を交互に見ながら歩いていると、じわじわと割引券をもらった嬉しさが込み上げてきた。
1,000円以上のお買い物で、100円引き。へぇ。ありがたい。

結局、買い物の総額は、4,150円だった。そこから100円引きで、4,050円。
え、なんかラッキー。普通に嬉しい。

そう、嬉しかったのだ。ありがたかったのだ。

買い物も終わって帰り道、おっちゃんに対する自分の対応を思い出していた。

もっとちゃんとお礼を言っておけばよかった。
割引券をもらったときの自分の反応、めちゃめちゃ薄かったよなあ。
おっちゃん、少しガッカリしたかもなあ。もっと喜んでくれる人に渡したほうが、おっちゃんも嬉しかったかもしれない。

自分のリアクションの薄さを反省した。

私は感情をあまり表に出さないタイプだから。そんな言い訳も思いついたが、後悔している自分もいる。

私が他人に何かをしてあげたとき、喜んでもらえたり、目を見て感謝の気持ちを伝えてもらえたりすると、自分もやはり嬉しくて、気持ち良いものだ。

何かをしてあげる、してもらう、ってそういうことだよなあと思った。

笑顔、大事に。

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